【ナマケモノ|動物図鑑】特徴と生態

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ナマケモノ

木の枝にぶら下がり、ゆっくりと動くナマケモノ。「怠けているから、ナマケモノ」という名前のように思えますが、実はそのゆっくりした暮らしには理由があります。

ナマケモノは、できるだけエネルギーを使わずに生活することに適した動物です。ほとんどの時間を木の上で過ごし、食事や睡眠だけでなく、交尾や出産まで樹上で行います。

現在生きているナマケモノは、フタユビナマケモノの仲間とミユビナマケモノの仲間に分けられます。「フタユビ」と「ミユビ」という名前は、前足の指の数の違いによるものです。後ろ足はどちらも3本の指を持っています。

今回は、フタユビナマケモノを紹介します。

フタユビナマケモノ

10月20日は『国際ナマケモノの日』

 アリクイ目(有毛目) フタユビナマケモノ科 フタユビナマケモノ属
  学名 Choloepus didactylus
  英名 Two-toed Sloth

  • 体長  45~80cm
  • 体重  4~9kg
  • 分布  中央アメリカ・南アメリカ
  • 生息地 熱帯雨林
  • 食べ物 葉・新芽・果実など
  • 寿命  飼育下では16年以上の記録がある

フタユビナマケモノの分布

フタユビナマケモノは、中央アメリカから南アメリカ北部にかけて分布しています。ブラジルやペルーなどにも生息し、熱帯雨林の木々が広がる地域で暮らしています。

地面よりも木の上で過ごすことに適しており、高い枝にぶら下がりながら葉や新芽などを食べます。

【生息地】中央・南アメリカの熱帯雨林

フタユビナマケモノの特徴

体の大きさ

フタユビナマケモノの体長は45~80cm、体重は4~9kgほどです。胴体は丸みがあり、手足は細長く、大きな爪がついています。

見た目はゆったりしていますが、木の枝をしっかりつかめるように、前足と後ろ足には長く曲がった爪があります。木の上で暮らすための体つきが、よく表れています。

長く曲がった爪

前足と後ろ足には、長く曲がった爪があります。この爪を枝に引っかけることで、逆さまになったまま体を支えられます。

木の上では、この姿勢が特別なものではありません。ぶら下がった状態で食事をしたり、眠ったりすることもあります。

前足の指は2本

フタユビナマケモノの名前の由来は、前足の指が2本であることです。一方、後ろ足には3本の指があります。

ミユビナマケモノも後ろ足は3本なので、名前だけを見ると少し不思議に感じます。前足の指の数が、両者を見分ける大きなポイントです。

毛の生え方が逆向き

フタユビナマケモノの毛は、一般的な哺乳類とは違う向きに生えています。おなか側から背中側へ向かうように生えているのです。

いつも逆さまになって暮らしているため、雨が降ったときに水が体から流れやすくなると考えられています。

毛が緑色になることがある

毛には細かな溝があり、湿った環境では藻類が育つことがあります。そのため、毛が緑色がかったように見えることがあります。

緑色の毛は、木の葉が多い森の中で体を目立ちにくくするのにも役立ちます。じっとしていると、木の一部のように見えることもあります。

水の中を泳ぐこともできる

木の上で暮らすフタユビナマケモノですが、実は泳ぐこともできます。前足を使って水をかき、体を浮かせながら進みます。

木の上でのゆっくりした動きからは想像しにくいですが、水中では意外としっかり動けます。川などを渡るときにも、この泳ぐ力が役立ちます。

フタユビナマケモノの生態

葉を中心に食べる

フタユビナマケモノは、木の葉や新芽、果実などを食べます。植物を主な食べ物としているため、肉食動物のように獲物を追いかける必要はありません。

葉から得られるエネルギーは多くないため、活発に動き回るより、できるだけエネルギーを使わずに生活するほうが都合がよいのです。

夜になると動き出す

フタユビナマケモノは主に夜に活動します。昼間は木の枝で体を丸めたり、ぶら下がったりして休んでいます。

動くときも急ぐことはありません。代謝が低く、使うエネルギーを少なくする生活に適応しているため、ゆっくりとした動きになります。

地面に降りるのはわずか

ほとんどの時間を木の上で過ごすフタユビナマケモノですが、排せつするときには地面へ降ります。一般に、週に1回ほど地面へ降りるとされています。

地上では木の上のように自由に動けません。そのため、用事を終えると再び木へ戻り、いつもの樹上生活に戻ります。

木の上で交尾する

フタユビナマケモノは、交尾も木の上で行います。普段からほとんど地面に降りないため、繁殖のときも樹上で生活を続けます。

メスが発する声などをきっかけに繁殖行動が始まり、交尾を終えると、それぞれの生活に戻っていきます。生まれた子どもを母親が育てるまで、樹上で繁殖生活が続きます。

赤ちゃんが生まれる

メスは通常1頭の赤ちゃんを産みます。妊娠期間は約6か月とされ、生まれた赤ちゃんは母親の体につかまって過ごします。

母親は赤ちゃんの世話をしながら、木の上で生活します。赤ちゃんも母親の体につかまりながら、少しずつ樹上生活に必要な力を身につけていきます。

子どもが成長する

生まれたばかりの赤ちゃんは、自分だけで木の上を自由に動けません。母親につかまりながら過ごし、成長するにつれて少しずつ自分で動けるようになります。

やがて木の枝をしっかりつかみ、自分で食べ物を探せるようになると、親から離れて暮らすようになります。

フタユビナマケモノの天敵

フタユビナマケモノには、ジャガーやワシ類などの捕食者がいます。木の上でじっとしていることや、周囲の葉にまぎれる体の色は、敵から見つかりにくくするのに役立ちます。

危険を感じたときには、長い爪や歯を使って身を守ることもあります。ゆっくりした動きからは想像しにくいですが、身を守るための力もしっかり持っています。

フタユビナマケモノを守るために

フタユビナマケモノが暮らす熱帯雨林では、森林の減少が問題になっています。木の上で生活する動物にとって、森林が失われることは、そのまま生活する場所を失うことにつながります。

また、野生動物をペットとして扱うための捕獲や取引も問題になります。フタユビナマケモノがこれからも森で暮らしていくためには、住み場所となる森林を守ることが大切です。

まとめ

フタユビナマケモノは、前足の2本の指と長い爪を使って木の枝にぶら下がり、ほとんどの時間を樹上で過ごします。

動きが遅いのは、なまけているからではありません。葉を中心とした食生活に合わせてエネルギーを節約し、ゆっくり暮らすことで熱帯雨林の環境に適応してきたのです。

アキラ

はじめまして、動物大好きのアキラと申します。私の住む福岡県には動物園や植物園があり、月に1度は動物園を訪れます。今はキリンの子どもが産まれたので成長が楽しみです。このサイトでは動物・生き物についての情報を発信していきます。

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