【カピバラ|動物図鑑】特徴と生態

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テンジクネズミ科
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ネズミのなかま

大きな体でのんびり草を食べたり、水の中で気持ちよさそうに過ごしたりするカピバラ。動物園では穏やかな姿が人気ですが、野生では水辺を上手に利用しながら暮らしています。

実はカピバラは、世界最大の現生のネズミのなかまです。大きな体だけでなく、水の中を泳ぐ力や、仲間と声を使って連絡を取り合うなど、知るほど面白い特徴を持っています。

カピバラ

 ネズミ目(齧歯げっし目) テンジクネズミ科 カピバラ属
  学名 Hydrochoerus hydrochaeris
  英名 Capybara

  • 体長  1~1.3m
  • 体高  50~65cm
  • 体重  35~66kg
  • 分布  南アメリカ
  • 生息地 川・湖・沼・湿地などの水辺
  • 食べ物 草・水生植物など
  • 寿命  野生では約6~10年

カピバラは、ネズミのなかまとしては驚くほど大きな体をしています。メスのほうがオスより少し大きくなる傾向があります。現在の分類ではテンジクネズミ科に含まれます。

カピバラの分布

カピバラは南アメリカの広い地域に分布しています。ブラジルをはじめ、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、アルゼンチン、ウルグアイなどで見られます。

特に水が近くにある場所を好み、川や沼の周辺、湿地、洪水で水につかる草原などで暮らします。草を食べる場所と、危険から逃げ込める水場が近いことが重要です。

【生息地】川・湖・沼・湿地・水辺の草原など

カピバラの特徴

体の大きさ

カピバラは体長1~1.3m、体重35~66kgほどになります。肩までの高さは50~65cmで、丸みのある大きな体をしています。

ずんぐりとした胴体に短い脚がつき、頭は大きく、鼻先はやや角ばっています。水辺で暮らすカピバラらしい、しっかりとした体つきが特徴です。

体にはしっぽがない

カピバラの大きな体を見ていると、しっぽがあるのか気になるかもしれません。実は、カピバラには外から見て分かるようなしっぽがありません。

後ろ姿を見ると、丸いおしりがそのまま体につながっているように見えます。ネズミのなかまですが、一般的なネズミとはかなり違った姿をしています。

足には水かきがある

カピバラの足には、指の間をつなぐ水かきがあります。陸上を歩くだけでなく、水の中でも動きやすい足になっています。

危険を感じたときには水へ逃げ込むこともあり、水中で泳いだり潜ったりできます。水辺で暮らすカピバラにとって、とても役立つ体の特徴です。

前歯が伸び続ける

カピバラはネズミのなかまなので、前歯が一生伸び続けます。草などをかじるときには、この丈夫な前歯を使います。

前歯を使って植物を切り取り、奥の歯でしっかりかみ砕きます。植物を中心に食べる生活に合わせて、歯も大きな役割を果たしています。

鼻の上に大きな部分がある

大人のオスのカピバラでは、鼻の上に黒っぽく盛り上がった部分が目立ちます。これは「モリージョ」と呼ばれる部分で、においを出す腺がある場所です。

カピバラはにおいを使ったコミュニケーションも行います。仲間同士で生活するカピバラにとって、においは相手を知るための大切な情報の一つです。

カピバラの生態

草を食べて暮らす

カピバラは草食動物で、主に草や水生植物を食べます。水辺に生えている植物も食べるため、生活する場所の近くで食べ物を見つけることができます。

硬い草をしっかりかみ切りながら食べ、植物から必要な栄養をとっています。果実や木の皮などを食べることもありますが、基本的な食事は植物です。

仲間と群れで暮らす

カピバラは1頭だけで暮らすよりも、仲間と群れをつくって生活することが多い動物です。群れの中では、鳴き声を使って仲間と連絡を取り合います。

危険を感じると、警戒を知らせる声を出すことがあります。その声を聞いた仲間たちが一斉に水辺へ逃げることもあります。

暑い日は水の中へ

カピバラは明け方や夕方に活動が活発になり、暑い時間帯は水中で過ごすことがあります。水に入ることで体を冷やし、強い暑さを避けています。

泳ぎが得意なので、体の大部分を水につけたまま休むこともできます。水辺から離れすぎないのは、暑さを避けたり危険から逃げたりするためにも大切です。

赤ちゃんが生まれる

メスは1回に2~8頭ほどの赤ちゃんを産みます。妊娠期間は約150日です。カピバラの赤ちゃんは、生まれたときから毛が生え、目も開いています。

生まれたばかりでも比較的しっかりしていて、母親の近くを歩くことができます。授乳を受けながら、群れの中で少しずつ成長していきます。

子どもが成長する

カピバラの子どもは母親だけでなく、群れの仲間たちと一緒に過ごします。草を食べることも早くから始め、成長するにつれて少しずつ大人と同じような食生活になっていきます。

群れの中で暮らすことで、仲間との距離の取り方や危険を避ける方法なども身につけていきます。カピバラにとって群れは、子どもが成長する大切な環境です。

カピバラの天敵

カピバラの天敵には、ジャガーやピューマ、カイマン類、アナコンダなどがいます。特に若いカピバラは大きな肉食動物に狙われやすくなります。

危険を感じたときには、水の中へ逃げ込むことがあります。泳ぎや潜る力を持っていることは、天敵から身を守るためにも役立っています。

カピバラを守るために

カピバラは現在、絶滅危惧種には指定されておらず、IUCNでは「低懸念(LC)」とされています。広い範囲に分布し、全体として大きな個体群があることなどが理由です。ただし、地域によっては狩猟などによる個体数の減少も確認されています。

カピバラが暮らすには、水と草がある環境が欠かせません。水辺の環境を守ることは、カピバラだけでなく、同じ場所で暮らす多くの動物を守ることにもつながります。

まとめ

カピバラは、世界最大の現生のネズミのなかまです。大きな体を持ちながら泳ぎが得意で、暑いときには水の中へ入り、仲間と群れをつくって暮らしています。

のんびりしているように見えても、危険を感じれば仲間に声で知らせ、水へ逃げ込むこともできます。大きな体、水かきのある足、群れでの生活などを知ると、カピバラが水辺で暮らす理由がよく分かります。

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