サバンナの王者といえばライオンです。ライオンの一番の特徴は、顔のまわりをおおうフサフサのたてがみではないでしょうか。
実は、このたてがみがあるのは大人のオスだけです。
では、ライオンはなぜ立派なたてがみを持つようになったのでしょうか?
その秘密を見ていきましょう。
ライオンのたてがみ

ライオンのたてがみは、大人のオスだけに生えます。メスにはほとんどありません。
生まれたばかりのオスの赤ちゃんにも、まだたてがみはありません。1歳ごろから少しずつ毛が伸び始め、3~5歳になるころには立派なたてがみになります。
たてがみの色は金色や茶色、黒っぽいものまでさまざまで、年齢や健康状態、住んでいる地域によっても違いがあります。
理由① 首を守るため
ライオンの急所の一つが首です。
オス同士は群れのリーダーになるために激しく戦います。
相手は首や肩にかみついて攻撃するため、長く厚いたてがみがクッションのような役割を果たし、傷を受けにくくしていると考えられています。
完全に攻撃を防げるわけではありませんが、首を守ることは命を守ることにつながります。
そのため、たてがみはオスにとって大切な防具だと考えられています。
理由② 強いオスの証

立派なたてがみは、「私は強いライオンです」という目印にもなります。
たてがみは、毛の量が多く色が濃いほど、健康で力の強いオスであることを示していると考えられています。
これはテストステロンという男性ホルモンの影響を受けています。テストステロンが多いオスほど、たてがみが立派になる傾向があります。
そのため、ほかのオスに対して自分の強さを示す役割もあります。
理由③ メスに選ばれるため
メスのライオンは、子どもを安全に育てられる強いオスを選ぶ傾向があります。
研究では、色が濃く立派なたてがみを持つオスほど、メスに選ばれやすいことが分かっています。
また、濃いたてがみのオスは健康状態が良く、戦いにも強いことが多いため、子孫を残すうえで有利になります。
つまり、たてがみは「かっこいい飾り」ではなく、子孫を残すためにも重要な役割を持っているのです。
暑くてもたてがみがある理由
たてがみは首を守る反面、とても暑くなります。
サバンナは気温が40℃近くになることもあり、立派なたてがみは体温が上がりやすいという欠点もあります。
それでもオスがたてがみを持ち続けているのは、戦いや子孫を残すためのメリットの方が大きいからだと考えられています。
まとめ
ライオンのたてがみは、大人のオスだけに生える特別な特徴です。
首を守る防具としての役割だけでなく、強さや健康状態をほかのライオンに知らせたり、メスに選ばれたりするためにも役立っています。
暑いサバンナでは不利になることもありますが、それ以上に大きなメリットがあるため、現在まで受け継がれてきました。
ライオンの立派なたてがみは、百獣の王と呼ばれる理由の一つなのです。