【タテゴトアザラシ|動物図鑑】特徴と生態

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アザラシ科
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タテゴトアザラシ

3月22日は『国際アザラシの日』

ネコ目(食肉目) アザラシ科 ゴマフアザラシ属
  学名  Pagophilus groenlandicus
  英名  Harp seal

  • 全長  168~190cm
  • 体重  120~135kg
  • 分布  北極海、北大西洋
  • 生息地 海洋、氷河
  • 食べ物 魚類、甲殻類、貝類

北極の流氷で子育てをするアザラシ

タテゴトアザラシは、北極の流氷の上で赤ちゃんを育てるアザラシです。

生まれたばかりの赤ちゃんは真っ白な毛に包まれていて、そのかわいらしい姿は世界中で人気があります。

オスの背中には竪琴(ハープ)のような模様があることから「ハープシール」と呼ばれています。

タテゴトアザラシの分布

北極海や北大西洋に分布し、カナダ東部やグリーンランド周辺で多く見られます。

【生息地】海洋、流氷

タテゴトアザラシの特徴

体の大きさ

タテゴトアザラシは全長168~190cm、体重120~135kgほどになる大型のアザラシです。オスはメスより少し大きく成長します。

流氷の上だけでなく、冷たい海の中でも生活できるように体は丸く、泳ぎやすい形をしています。

流氷の上でも寒くない!

タテゴトアザラシは寒い北極の海で暮らすため、厚い脂肪と密集した体毛を持っています。

皮ふの下には約5~10cmの脂肪があり、氷点下の海でも体温を保つことができます。赤ちゃんの白い毛は保温効果が高く、生後しばらくすると大人の毛へ生え変わります。

赤ちゃんの特徴

生まれたばかりの赤ちゃんは、羊水に包まれているため黄色っぽい毛(イエローコート)をしています。

生後3日ほどで真っ白な毛(ホワイトコート)になり、雪や氷の上で目立ちにくくなります。

さらに生後3週間ほどすると白い産毛がところどころ抜けて、親と同じ灰色の毛(グレーコート)へ生え変わります。成長すると背中に竪琴(ハープ)のような模様が現れます。

ハープのような模様

成長したオスの背中には、黒い竪琴(ハープ)のような模様があります。

この特徴から英語では「ハープシール(Harp Seal)」と呼ばれています。メスはオスより模様が薄く、体もやや小さいのが特徴です。

タテゴトアザラシの生態

何を食べるの?

タテゴトアザラシは肉食で、魚や甲殻類、貝類などを食べます。

季節によって食べる種類は変わりますが、海の中を泳ぎ回ってエサを探しています。

夏は北極海で暮らす

夏は北極海で生活しています。

毎年2月下旬から3月上旬になると、出産と子育てのため約25万頭以上がカナダ東部のセントローレンス湾周辺へ集まります。

流氷の上はホッキョクグマやシャチが近づきにくく、安全に子育てができる場所です。

母乳でぐんぐん成長!

メスは流氷の上で1頭の赤ちゃんを出産します。

母乳は脂肪がとても多く、赤ちゃんは1日に約2kgも体重が増えます。

約2週間で体重は40kg近くになり、その後は自分で魚を捕る生活を始めます。

親子で鳴き声を聞き分ける

流氷の上にはたくさんの親子が集まっています。

それでも母親と赤ちゃんは、お互いの鳴き声やにおいを覚えているため、離れてもすぐに見つけることができます。

泳ぎがとても得意!

タテゴトアザラシは海での生活に適した体をしています。

後ろ足を左右に動かして泳ぎ、前足は方向を変える舵として使います。10分以上息を止めることができ、水深200m以上まで潜ることもあります。

タテゴトアザラシの天敵

子どもはホッキョクグマやシャチ、ホッキョクギツネなどに狙われます。

真っ白な毛は雪や氷に溶け込む保護色となり、敵に見つかりにくくしています。成長すると体が大きくなるため、天敵は少なくなります。

白いタテゴトアザラシと黒いゼニガタアザラシ

ライオン先生
ライオン先生

アザラシの赤ちゃんの体の色は、周りの環境に合わせた保護色になります。

流氷の上で産まれたタテゴトアザラシの子どもは、白い色をしています。

岩場の上で生まれたゼニガタアザラシの子どもは、岩ににた黒い色をしています。

 アシカとアザラシの見分け方

アシカとアザラシは、食肉目(ネコ目)のグループに入っていますが、アシカはアシカ科アザラシはアザラシ科です。

似ているようでまったく別の動物なんです。

3つの見分けるポイント

アシカとアザラシを見分けるポイントが3つあります。

  • ➀耳
  • ➁前足
  • ➂後ろ足

いちばん簡単な見分け方は耳です。

アシカ・・・・外耳がいじと呼ばれる小さな耳たぶがあります。

アザラシ・・・外耳がいじ耳たぶ)はなく、耳に穴があいています。

前足

アシカ・・・・前足は大きく、陸の上でしっかりと体を支えることができます。前足にはほとんどツメがありません。

水の中ではボートのオールのように前足を大きく動かして泳ぎます。

アザラシ・・・前足は小さく、陸の上で体を支えることはできません。前足には、するどいツメがあります。

泳ぐときは前足で舵取りをします。

後ろ足

アシカ・・・・後ろ足を前に折り曲げて、体を支えることができます。後ろ足にはツメがあります。

泳ぐときは後ろ足で舵取りをします。

アザラシ・・・後ろ足はヒレのようになっていて、後ろに伸びたまま曲げることができません。後ろ足には、するどいツメがあります。

泳ぎ方

アシカは、前足をつかって、鳥が羽ばたくように泳ぎます。

アザラシは、後ろ足を大きく動かして泳ぎます。

 

リン太郎
リン太郎

アシカとアザラシで、泳ぐのはどっちが得意なの?

ライオン先生
ライオン先生

海の中で泳ぐの得意なのはアザラシだよ。

歩き方

アシカ・・・・後ろ足を前に折りまげて、前足の力をつかって歩きます。

アザラシ・・・後ろ足がピンと伸びたままなので、前足の力だけでイモ虫のようにはいずります。

 

リン太郎
リン太郎

アシカとアザラシ、陸で歩くのはどっちが速いの?。

ライオン先生
ライオン先生

陸で歩くのが速いのは、アシカだよ。

タテゴトアザラシを守るために

地球温暖化によって北極の流氷が減ると、赤ちゃんを産んで育てる場所が少なくなってしまいます。また海洋環境の変化によってエサが減ることも心配されています。

北極の豊かな自然を守ることが、タテゴトアザラシを未来へ残すことにつながります。

まとめ

タテゴトアザラシは、北極の流氷で子育てをする珍しいアザラシです。赤ちゃんは真っ白な毛で雪の中に身を隠し、脂肪たっぷりの母乳を飲んで短期間で大きく成長します。

これからも北極の自然を守り、このかわいいアザラシたちが安心して暮らせる環境を未来へ残していきたいですね。

 

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