【レッサーパンダ|動物図鑑】特徴と生態

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哺乳類
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レッサーパンダ

 9月第3土曜は『国際レッサーパンダデー』

ネコ目(食肉目) レッサーパンダ科 レッサーパンダ属
  絶滅危惧種
  学名  Ailurus fulgens
  英名  Red panda

  • 体長  50~65cm
  • 尾長  30~50cm
  • 体重  3~6kg
  • 分布  ヒマラヤ~中国南部
  • 生息地 標高1,400~4,000mの森林や竹林
  • 食べ物 タケ、タコノコ、どんぐり、果実、昆虫、鳥の卵

レッサーパンダは、ヒマラヤ山脈から中国南部にかけての山地にくらす小型の動物です。赤茶色の体毛と白い顔、長くてふさふさしたしっぽが特徴で、その愛らしい姿から世界中で人気があります。

主にタケを食べながら森林で生活していますが、果実や昆虫なども食べる雑食性です。

現在は生息数が減少しており、世界各地で保護活動が行われています。

レッサーパンダの由来は?

「レッサー(Lesser)」は英語で「より小さい」という意味です。

もともと「パンダ」と呼ばれていたのはレッサーパンダでした。その後、現在のジャイアントパンダが発見されると、区別するために「小さいパンダ」という意味の「レッサーパンダ」という名前が付けられました。

現在では遺伝子の研究が進み、シセンレッサーパンダネパールレッサーパンダの2種に分けられています。日本の動物園で飼育されている多くはシセンレッサーパンダです。

レッサーパンダとジャイアントパンダの違い

レッサーパンダとジャイアントパンダは、どちらもタケを食べますが、大きさや見た目は大きく異なります。

レッサーパンダは体長50~65cmほどの小型の動物で、赤茶色の毛と長いしま模様のしっぽが特徴です。一方、ジャイアントパンダは体長1.2~1.8mほどにもなる大型の動物で、白黒の体が特徴です。

どちらもタケをつかみやすい「偽親指」を持っていますが、現在は別の動物として分類されています。

レッサーパンダの分布

レッサーパンダは、ネパール、ブータン、インド北東部、ミャンマー、中国南西部にかけて分布しています。

【生息地】標高1,400~4,000mの森林や竹林

気温の低い山地の森林を好み、タケが豊富に生える場所でくらしています。

レッサーパンダの特徴

体の大きさ

レッサーパンダは、体長50~65cm、体重3~6kgほどです。

ジャイアントパンダよりずっと小さく、大きさは中型犬ほどしかありません。オスのほうがメスより少し大きい傾向があります。

赤茶色の毛

全身は赤茶色のやわらかい毛でおおわれ、顔や耳の周りには白い模様があります。

この体の色は木の幹やコケ、赤茶色の枝葉に溶け込みやすく、外敵から身を守るのに役立っています。

長くてふさふさのしっぽ

しっぽは30~50cmほどあり、体と同じくらいの長さがあります。

赤茶色と薄い色のしま模様があり、レッサーパンダを見分ける大きな特徴の一つです。

足の裏まで毛が生えている

足の裏にもふかふかした毛が生えています。

冷たい雪や地面から足を守るだけでなく、滑りやすい枝の上でも歩きやすくなっています。

前足のでっぱり(偽親指)

前足には「偽親指(ぎおやゆび)」と呼ばれる骨のでっぱりがあります。

5本の指と偽親指を使ってタケや木の枝をしっかり握ることができます。

するどいかぎ爪

レッサーパンダは、丈夫で曲がったかぎ爪を持っています。

木の幹や枝をしっかりつかむことができるため、高い場所でも安定して移動できます。また、木から降りるときは頭を下に向けたまま器用に降りられることも特徴です。

レッサーパンダの生態

何を食べるの?

レッサーパンダは雑食性ですが、食事の中心はタケやタケノコです。そのほか、どんぐりや木の実、果実、若葉、昆虫、鳥の卵、小型の動物なども食べます。

タケは栄養が少なく消化しにくいため、レッサーパンダは長い時間をかけて食事をし、あまり激しく動かずにエネルギーを節約しながら生活しています。

樹上でくらす動物

レッサーパンダは夜行性で、夕方から明け方にかけて活動します。昼間は木の枝や木の穴で休み、繁殖期以外は1頭で生活することがほとんどです。

細い枝の上を歩いたり、木から木へ移動したりする生活に適応しており、危険を感じるとすぐに木の上へ逃げ込みます。

また、自分の縄張りには肛門腺や足の裏の臭腺、尿などでニオイをつける「マーキング」を行います。ニオイは縄張りを知らせるだけでなく、仲間との情報交換にも役立っています。

仲間とのコミュニケーション

普段は単独で生活していますが、繁殖期にはオスとメスが出会います。

「クークー」「ピーピー」といった鳴き声を出したり、頭や体の動きで気持ちを伝えたりします。

また、マーキングで残したニオイから相手の存在や繁殖期などを知ることもでき、直接会わなくても情報を伝え合っています。

赤ちゃんが生まれる

繁殖期は冬から春にかけてで、妊娠期間は約4~5か月です。

母親は木の穴や岩陰など安全な場所に巣を作り、通常1~2頭の赤ちゃんを出産します。

生まれたばかりの赤ちゃんは目が閉じていて、とても小さく、自分で歩くことはできません。母親は授乳をしながら大切に育て、子どもは少しずつ木登りや食べ物の探し方を覚えていきます。

1歳くらいになると親から離れ、自分だけで生活するようになります。

レッサーパンダの天敵

野生では、ユキヒョウやヒョウ、大型の猛禽類などに襲われることがあります。

しかし現在は、森林の減少や開発による生息地の分断など、人間の活動が最も大きな脅威となっています。

レッサーパンダの寿命

野生での寿命は約8~10年です。動物園では栄養管理や治療を受けられるため、15~20年ほど生きる個体もいます。

日本では繁殖にも成功しており、多くの動物園が種を守るための取り組みに参加しています。

レッサーパンダを守るために

レッサーパンダは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種(Endangered)に指定されています。

森林伐採や農地開発、道路建設によって生息地が減少し、野生の個体数は少なくなっています。また、密猟や違法な捕獲も減少の原因です。

現在は、生息地の保護や動物園での繁殖活動などが進められています。レッサーパンダがこれからも自然の中で暮らせるよう、豊かな森林を守っていくことが大切です。

まとめ

レッサーパンダは、ヒマラヤ周辺の森林にくらす小型の動物です。赤茶色の体毛や白い顔、長くふさふさしたしっぽなど、ほかの動物にはない魅力を持っています。

一方で、森林の減少や密猟などによって野生でくらす数は減少し、絶滅が心配されています。

動物園でレッサーパンダを見かけたら、そのかわいらしい姿だけでなく、自然の中で生きるために身につけた特徴にも注目してみましょう。そして、この動物が暮らす森林を守ることの大切さについても考えてみてください。

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