アメリカバイソン

クジラ偶蹄目 ウシ科 バイソン属
絶滅危惧種
学名 Bison bison
英名 American bison
- 体長 オス270~300㎝ メス180~240㎝
- 体高 150~170㎝
- 体重 オス800~1,000kg メス500kg
- 分布 アメリカ、カナダ西部
- 生息地 草原、森林
- 食べ物 草、根、葉
バッファローとバイソンの違い
アメリカバイソンは「バッファロー」と呼ばれることがあります。しかし、本当のバッファローはアフリカスイギュウやアジアスイギュウの仲間です。名前は違いますが、現在でも「バッファロー」という呼び方が広く使われています。
奇跡の復活をとげた動物
かつて北アメリカには約5,000万頭ものアメリカバイソンが暮らしていました。しかし19世紀になると乱獲によって絶滅寸前まで数が減ってしまいます。
その後、多くの人たちによる保護活動のおかげで、現在では約50万頭まで回復しました。アメリカバイソンは「奇跡の復活」をとげた動物として知られています。
アメリカバイソンの分布

アメリカバイソンはアメリカ、カナダ西部に分布しています。
【生息地】草原、森林
アメリカバイソンの特徴

体の大きさ
アメリカバイソンは北アメリカ最大の陸上動物です。オスは体長270~300cm、体重は800~1,000kgにもなります。メスはオスより小さく、体重は約500kgです。
大きな体は寒さに強く、オオカミなどの天敵から身を守るのにも役立っています。
盛り上がった肩の秘密

アメリカバイソンの肩は大きく盛り上がっており、その中には強い筋肉が集まっています。
この筋肉は重たい頭を支えるだけでなく、冬になると雪を押しのけて草を探すときにも活躍します。雪深い地域で暮らすために欠かせない体のつくりです。
時速60kmで走る
大きな体ですが、最高時速60kmもの速さで走ることができます。また、約2mの高さを飛び越えるほどの脚力も持っています。
危険を感じると群れ全体で一斉に走り出し、天敵から逃げたり子どもを守ったりします。
北アメリカ最大の陸上動物
アメリカバイソンは、大きな頭と太い首、盛り上がった肩の筋肉が特徴です。
北アメリカで最大の陸上動物で、オスの体重は最大で1,000kg。
優れた聴覚と嗅覚
子どものアメリカバイソンはハイイロオオカミやグリズリーなどに狙われます。
そのため遠くの物音やにおいを感じ取れるよう、聴覚と嗅覚が非常に発達しています。危険を察知すると群れ全体へすばやく知らせます。
丈夫な角
オスとメスの両方に角があり、長さは約60cmになります。
シカの角のように毎年生え変わることはなく、一生伸び続けます。繁殖期にはオス同士が頭や角をぶつけ合い、力比べをします。
冬でも寒くない

首から背中には赤褐色から暗褐色の長く厚い毛が生えています。
毛の間には空気をため込むことができるため、寒い風を防ぎ、氷点下になる冬でも元気に活動できます。
足の指は4本

アメリカバイソンの足には4本の指があります。
2本の大きな指(主蹄)が体重を支え、残り2本の小さな指は柔らかい地面を歩くときの補助をしています。

ウシの祖先は指の数は5本だったんだよ。進化とともに指の数が減っていき、今では4本!
4つの胃を持つ

アメリカバイソンは4つの胃を持つ反すう動物です。
一度飲み込んだ草を口へ戻してもう一度かみ直す「反すう」を行うことで、硬い草でも効率よく栄養を吸収できます。
アメリカバイソンの生態
何を食べるの?

アメリカバイソンは昼行性の草食動物です。イネ科の草を中心に、木の葉や若い枝、根なども食べます。
4つの胃を持つ反すう動物のため、一度飲み込んだ草をもう一度口へ戻してかみ直し、植物から効率よく栄養を吸収しています。
雪の中でもエサを探す

冬になって雪が深く積もっても、大きな頭や盛り上がった肩の筋肉を使って雪を押しのけ、その下にある草を探します。
冬眠はせず、一年中活動を続けながら厳しい冬を乗り越えています。
大きな群れで暮らす

アメリカバイソンは草原や森林で群れを作って生活しています。
普段はメスと子どもの群れ、オスだけの群れに分かれて暮らしていますが、繁殖期になると合流して大きな群れになります。群れで生活することで、天敵を早く見つけたり、子どもを守ったりすることができます。
泥浴びをする理由
アメリカバイソンは地面を転がって泥浴びをします。
泥を体につけることで寄生虫を落としたり、暑い季節には体温を下げたりする効果があります。また、余分な毛が抜けやすくなるため、換毛の時期にも役立っています。
泳ぎも得意!
大きな体ですが泳ぐことも得意です。
川幅の広い川でも力強く泳ぎ、新しい草原を目指して移動します。昔は数千頭もの群れが川を渡る様子が見られました。
オス同士の力比べ
繁殖期になるとオス同士が頭や角をぶつけ合い、力比べをします。
勝ったオスだけがメスと交尾することができ、強い遺伝子が次の世代へ受け継がれていきます。
重量級のアメリカバイソン同士が激突する映像⇩⇩
赤ちゃんバイソン
妊娠期間は約275~285日で、春になると1頭の赤ちゃんを出産します。生まれた時の赤ちゃんの体長は約60㎝、体重は15~25kg。
生まれたばかりの赤ちゃんは赤茶色の毛をしていることから「レッドドッグ」と呼ばれています。生後数時間で立ち上がり、お母さんのあとを歩けるようになります。
オスは生後3年、メスは生後2~3年で性成熟します。
アメリカバイソンの天敵
子どものアメリカバイソンはハイイロオオカミやグリズリーなどに狙われます。
しかし、成獣になると非常に力が強くなり、群れで子どもを囲んで守るため、天敵でも簡単には近づくことができません。
アメリカバイソンを守るために
19世紀には乱獲によって、約5,000万頭いたアメリカバイソンは数百頭まで減少し、絶滅寸前になりました。
その後、多くの人たちによる保護活動が始まり、現在では国立公園や保護区を中心に個体数は約50万頭まで回復しています。しかし、その多くは保護された環境で暮らしており、野生で自由に生活する群れは限られています。
これからも広大な草原や森林を守り、野生のアメリカバイソンが安心して暮らせる環境を残していくことが大切です。
まとめ