【ウサギ|動物図鑑】特徴と生態

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哺乳類
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ウサギ

9月最終土曜日『世界ウサギの日(World Rabbit Day)

ウサギ目 ウサギ科(種類によって分類は異なります)

ウサギは、長い耳と力強い後ろ足が特徴のほ乳類です。世界には90種類以上が知られ、森林や草原、高い山、砂漠などさまざまな環境でくらしています。

かわいらしい見た目からペットとして人気がありますが、野生では多くの天敵に狙われるため、すばやく走る力や鋭い聴覚など、生き抜くための優れた能力を身につけています。

また、種類によって生活のしかたも大きく異なります。穴を掘って暮らす種類もいれば、一生ほとんど穴を使わずに生活する種類もいます。

ウサギのなかま

ウサギ目は、大きくナキウサギ科とウサギ科の2つに分けられます。

ナキウサギ科は耳や足が短く、ウサギの仲間では最も古い特徴を残しているグループです。一方、私たちがよく知るウサギの多くはウサギ科に属し、さらにノウサギ類とアナウサギ類に分けられます。

それぞれの仲間は、くらす場所や子育ての方法、生活のしかたが大きく違います。

ナキウサギ科

ナキウサギは、北海道の大雪山やアジア北部、ロッキー山脈など寒い山岳地帯に生息しています。

丸い体に短い耳が特徴で、一見するとウサギというよりハムスターのような姿をしています。

冬眠はせず、夏の間に集めた草を岩場で乾燥させ、「干し草」として冬の食料にします。

ノウサギ類

ノウサギは草原や森林などにくらし、巣穴を掘らずに地面のくぼみなどで休みます。

敵が多い環境で生活するため耳と後ろ足がよく発達しており、すばやく走って危険から逃げます。

赤ちゃんは生まれたときから毛が生え、目も開いているため、すぐに動き回ることができます。

アナウサギ類

アナウサギは、自分たちで大きな巣穴を掘って生活します。

巣穴は何本もの通路がつながる迷路のような構造で、安全に子育てができる住まいになります。

日本で飼われているペットのウサギの多くは、このアナウサギを祖先としています。

ウサギの分布

ウサギの仲間は、南極を除く世界中に分布しています。森林や草原、山岳地帯、砂漠など、生息する環境は種類によってさまざまです。

日本にはニホンノウサギ・アマミノクロウサギ・ユキウサギ・キタナキウサギの4種類が生息しています。

それぞれ住む地域や環境が異なり、日本ならではの自然に適応しながら暮らしています。

ウサギの特徴

体の大きさ

ウサギは種類によって大きさが大きく異なります。

世界最小クラスのナキウサギは体長15cmほどですが、大型のノウサギでは70cm近くまで成長する種類もいます。

体は軽く、長い後ろ足の筋肉が発達しているため、高く跳びながら素早く走ることができます。

長い耳

ウサギといえば長い耳を思い浮かべる人が多いでしょう。

耳は小さな音も聞き逃さない優れたアンテナの役割をしていて、左右別々の方向へ動かすことができます。

また、耳にはたくさんの血管が通っており、体の熱を逃がして体温を調節する働きもあります。

草原にくらす種類ほど耳が長く、寒い山にくらすナキウサギは耳が短いなど、生息環境に合わせて進化しています。

大きな前歯

ウサギの前歯は、一生伸び続ける歯です。

前歯の後ろには「予備の前歯」と呼ばれる小さな歯があり、前歯が二重に並ぶ特徴があります。これはウサギ目だけに見られる特徴です。

野生では草や木の枝、樹皮などをかじることで歯が少しずつ削られ、長さを保っています。飼育されているウサギも、牧草やかじり木などで歯を適度に削ることが大切です。

ジャンプに向いた足

ウサギは前足よりも後ろ足が長く、筋肉がよく発達しています。

歩くときは前足をついたあと、後ろ足を前足より前に出して着地する独特の動きをします。この力強い足のおかげで、高く跳んだり、急な方向転換をしたりしながら敵から逃げることができます。

種類によっては時速70km近い速さで走るものもいます。

ウサギの走り方 「ギャロップ(跳躍走行)」

ウサギは、前足が着地したあと、長い後ろ足を前足より前へ大きく振り出して着地します。この独特の走り方で、力強くジャンプしながら素早く走ることができます。

ウサギの生態

何を食べるの?

ウサギは草食動物で、草や木の葉、若い枝、樹皮などを食べます。季節によって食べる植物を変え、冬には木の皮や芽を食べて寒い季節を乗り切ります。

丈夫な前歯で植物を切り取り、奥歯で細かくすりつぶして消化します。

生活

多くの野生のウサギは、朝夕や夜に活動します。

昼間は草むらや岩陰、巣穴などで休み、周囲の様子をうかがいながら静かに過ごしています。

ノウサギは単独で生活する種類が多く、アナウサギは群れをつくって暮らす種類が多いなど、生活のしかたは仲間によって異なります。

うんちを食べる理由

ウサギは「食ふん(しょくふん)」という特別な習性があります。

最初にやわらかいうんちを出し、それをもう一度食べて栄養を吸収します。

このやわらかいうんちには、ビタミンB群やタンパク質、腸内細菌が豊富に含まれており、一度では吸収できなかった栄養を体に取り込む大切な役割があります。

その後、栄養を吸収し終えると、私たちがよく見る丸くて硬いうんちを排せつします。

季節で毛の色が変わる

寒い地域にくらすユキウサギや一部のニホンノウサギは、冬になると毛の色が白く変わります。雪景色に溶け込むことで、キツネやワシなどの天敵から見つかりにくくなるためです。

春になると再び茶色や灰色の毛に生え変わり、季節に合わせて身を守っています。

ウサギを守るために

世界には、生息数が減少して絶滅が心配されているウサギもいます。

森林伐採や開発による生息地の減少、交通事故、外来動物による捕食など、人間の活動が大きな影響を与えています。日本でも、アマミノクロウサギは外来種のマングースや野良猫などに襲われ、生息数が減少しました。現在は外来種の駆除や森林の保全が進められ、少しずつ回復が見られています。

また、ペットとして飼われていたウサギが野外に放されると、農作物への被害や野生のウサギとの競合など、新たな問題が起こることがあります。

野生のウサギを守るためには、生息地を大切にするとともに、飼っている動物を最後まで責任を持って育てることが大切です。

まとめ

ウサギは長い耳や力強い後ろ足を持ち、世界中のさまざまな環境でくらしている動物です。ナキウサギ科とウサギ科に分かれ、さらにノウサギ類とアナウサギ類では生活のしかたや子育ての方法も大きく異なります。

一見するとどのウサギも似ていますが、耳の長さや体の大きさ、巣穴を作るかどうかなど、それぞれの環境に合わせた工夫がたくさんあります。食ふんや季節による毛色の変化など、ウサギならではの不思議な特徴も魅力です。

動物園で見られる野生のウサギや、身近なペットのウサギを観察するときは、長い耳や大きな前歯だけでなく、どんな環境に適応して暮らしているのかにも注目してみてください。小さな体には、自然の中で生き抜くための知恵がたくさん詰まっています。

 

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