【オランウータン|動物図鑑】特徴と生態

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哺乳類
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オランウータン

 8月19日は『国際オランウータンの日』

サル目(霊長目) ヒト科 オランウータン属
  絶滅危惧種
  学名  Pongo pygmaeus(ボルネオオランウータン)
  英名  Bornean Orangutan

  • 体長  オス120~140cm メス80~100cm
  • 尾長  0cm
  • 体重  オス70~90kg メス50~70kg
  • 分布  ボルネオ島、スマトラ島
  • 生息地 熱帯雨林
  • 食べ物 果実、葉、花、樹皮、昆虫、鳥の卵

オランウータンは、アジアに生息する唯一の大型類人猿です。

名前はマレー語で「森の人」という意味があり、「オラン」は人、「ウータン」は森を表しています。木の上で生活することが多く、長い腕を使って枝から枝へ移動する姿は、熱帯雨林を代表する動物のひとつです。

オランウータンには3種類いる

オランウータンには、3種類がいます。

・ボルネオオランウータン
・スマトラオランウータン
・タパヌリオランウータン

ボルネオオランウータンは最も数が多く、ボルネオ島に生息しています。スマトラオランウータンはスマトラ島北部に分布し、体毛が長く、顔が細いことが特徴です。タパヌリオランウータンは2017年に新種として発表されました。スマトラ島のバタントル森林だけに生息しており、生息数は800頭ほどといわれる世界でもっとも希少な大型類人猿です。

オランウータンの分布

  • ボルネオオランウータンはボルネオ島に分布しています。
  • スマトラオランウータンはスマトラ島北部に分布しています。
  • タパヌリオランウータンはスマトラ島バタントル森林だけに分布しています。

【生息地】熱帯雨林

オランウータンは絶滅したの?

現在、オランウータンは絶滅の危機にあります。

もっとも大きな原因は、アブラヤシ農園を作るための森林伐採です。熱帯雨林が切り開かれることで、食べ物や巣を作る木が失われています。

さらに森林火災や違法なペット取引、密猟も個体数を減らす原因となっています。

特にタパヌリオランウータンは生息地がとても狭く、世界でもっとも絶滅が心配されている大型類人猿のひとつです。

オランウータンの特徴

体の大きさ

オランウータンはアジア最大の樹上生活をする動物です。

オスはメスよりひと回り以上大きく、大きなオスでは体重90kg近くになることもあります。

木の上で生活する動物としては世界最大級で、太い枝の上でもバランスよく移動できる丈夫な体をしています。

腕がとても長い

オランウータンの腕は、脚のおよそ2倍もの長さがあります。両腕を広げると2mを超えることもあり、枝から枝へ渡るときに役立っています。

長い指で枝をしっかり握り、腕だけで体を支えながらゆっくり移動します。地面を歩くこともありますが、多くの時間を木の上で過ごしています。

フランジのあるオス

成熟したオスには、顔の横に大きな肉のふくらみができます。この部分をフランジと呼びます。フランジが大きいオスをフランジ・オス、フランジがないオスをアンフランジ・オスと呼びます。

フランジはすべてのオスにできるわけではなく、強いオスほど大きく発達します。

また、のどには大きなのど袋があり、「ロングコール」と呼ばれる低く大きな声を出します。この声は数km先まで届くことがあり、縄張りを知らせたり、メスに自分の存在を伝えたりしています。

手も足も物をつかめる

オランウータンの手と足は、人の手によく似ています。親指と他の指で枝をしっかりつかむことができ、足でも物を握ることができます。

指先には平らなつめがあり、小さな果実や木の実も器用につかめます。このため、高い木の上でも落ちることなく生活できます。

正面を向いた目

オランウータンの目は正面についています。

左右の目で同じものを見ることで距離を正確に測ることができ、枝までの距離を判断しながら安全に移動しています。

高い木の上で暮らすオランウータンにとって、とても大切な特徴です。

オランウータンの生態

何を食べるの?

オランウータンは雑食性ですが、もっとも好きなのは果実です。ドリアンやイチジク、マンゴー、マンゴスチンなどの甘い果実をよく食べます。

そのほかにも葉、花、樹皮、昆虫、鳥の卵なども食べます。果実がたくさん実る季節には、一度にたくさん食べて脂肪を蓄えています。

木の上で暮らす

オランウータンは一生のほとんどを木の上で過ごします。

昼間は果実を探しながら枝の間を移動し、夜になると枝や葉を折り曲げてベッドを作り、その上で眠ります。

毎日新しいベッドを作るため、とても器用な動物として知られています。

単独で生活する

オランウータンは大型類人猿では珍しく、基本的に単独で生活します。これは熱帯雨林では果実が一年中たくさん実るわけではないためです。

みんなで行動すると食べ物が足りなくなるので、それぞれ離れて生活しています。ただし、子育て中の母親と子どもは長い間一緒に暮らします。

赤ちゃんの誕生

妊娠期間は約8〜9か月です。1回の出産で生まれる子どもは1頭だけで、生まれたばかりの赤ちゃんは1.5〜2kgほどです。

子どもは約7〜8年間も母親と一緒に生活します。その間に食べ物の探し方やベッドの作り方、木の渡り方など、生きていくために必要なことを学びます。

哺乳類の中でも親子で過ごす期間が特に長い動物として知られています。

オランウータンの天敵

大人のオランウータンには天敵はほとんどいません。しかし、子どもはウンピョウやワニ、大型のヘビなどに襲われることがあります。

現在もっとも大きな敵は、人間による森林伐採や密猟です。

オランウータンの寿命

野生では約35〜45年、動物園では50〜60年ほど生きることがあります。

オランウータンを守るために

オランウータンは、熱帯雨林の減少によって年々数を減らしています。特にアブラヤシ農園の開発による森林伐採は深刻な問題です。

現在は国立公園の整備や森林保護、保護施設でのリハビリ、生息地への再放獣など、さまざまな保護活動が行われています。

私たちも環境に配慮した製品を選び、熱帯雨林を守ることが、オランウータンを未来へつなぐことにつながります。

まとめ

オランウータンは「森の人」と呼ばれるように、熱帯雨林の木の上で暮らすアジア唯一の大型類人猿です。長い腕や器用な手足を使い、枝を渡りながら果実を探して生活しています。また、親子で長い時間を過ごし、子どもは母親から生きるための知恵を学びます。

しかし現在は森林伐採や密猟によって絶滅の危機にあります。これからも豊かな熱帯雨林を守り、オランウータンが安心して暮らせる環境を未来へ残していくことが大切です。

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