【ホッキョクギツネ|動物図鑑】特徴と生態

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哺乳類
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ホッキョクギツネ

12月4日は『北極の日』

ネコ目(食肉目) イヌ科 キツネ属
  学名  Vulpes lagopus
  英名  Arctic fox

  • 体長  50~70cm
  • 尾長  28~40cm
  • 体重  2.5~8kg
  • 分布  グリーンランド、カナダ、アラスカ、アイスランド、ロシアなどの北極圏
  • 生息地 ツンドラ、海岸、沿岸部
  • 食ベ物 レミング、鳥類、昆虫、魚、果実、死肉など

北極の寒さに最も強いキツネ

ホッキョクギツネは、北極圏に暮らす小型のキツネです。氷点下50℃を下回るような厳しい寒さにも耐えられるほど寒さに強く、雪や氷に覆われた大地で一年中生活しています。

ふわふわの毛や雪の上を歩きやすい足など、北極で暮らすための工夫をたくさん持っています。また、季節によって毛の色が変わることでも知られています。

ホッキョクギツネの分布

ホッキョクギツネは、グリーンランド、カナダ北部、アラスカ、アイスランド、ロシアなど北極圏に広く分布しています。

ツンドラや海岸、海氷の近くなどで暮らし、季節によって移動しながら生活しています。

【生息地】ツンドラ、海岸、沿岸部

ホッキョクギツネの特徴

体の大きさ

ホッキョクギツネは体長50~70cm、体重2.5~8kgほどになります。耳や足先が小さいずんぐりとした体つきをしています。

また、耳が小さいことで冷たい風にさらされる面積が少なくなり、凍傷(とうしょう)になるのを防いでいます。

寒さに強い体

ホッキョクギツネは、哺乳類の中でも特に暖かい毛皮を持っています。

外側には長く硬い毛が生え、冷たい風や雪を防ぎます。その内側には柔らかく細かい毛が密集していて、暖かい空気を閉じ込めるため、氷点下50~70℃にも耐えることができます。

  • 外側の毛・・・強い風に耐えれるように長くて硬い
  • 内側の毛・・・保湿を高めるために柔らくて細かい

足の裏まで毛が生えているため、冷たい氷の上でも滑りにくく、寒さから足を守っています。毛だけでなく皮ふの下には脂肪も蓄えているため、北極の厳しい寒さでも体温を保つことができます。

季節で変わる毛の色

ホッキョクギツネには「白色型」と「青色型」があります。

冬になると白ギツネは毛が真っ白く、青ギツネは毛が青灰色(顔や首周りに灰色っぽい毛がある)になります。

5月頃になると毛がぬけて、白ギツネは灰褐色、青ギツネは暗褐色になります。夏毛は岩や植物の色によく似ており、一年を通して保護色として役立っています。

毛の色を変えることで、雪原や岩場に溶け込み、天敵や獲物から見つかりにくくなります。

大きなふさふさのしっぽ

長くふさふさしたしっぽは、走るときにバランスを取るだけでなく、防寒具としても役立っています。

寒い日はしっぽを顔に巻き付け、マフラーや毛布のように使って眠ります。

ホッキョクギツネの生態

何を食べるの?

ホッキョクギツネは肉食に近い雑食動物です。

夏はレミングやハタネズミ、ホッキョクウサギ、鳥、昆虫、果実などを食べます。冬になると獲物が少なくなるため、魚や死肉、ホッキョクグマが食べ残したアザラシなども食べます。

食べ物が豊富なときは巣穴に保存し、冬に利用することもあります。

雪の下の獲物を見つける

ホッキョクギツネは聴覚が非常に優れています。

雪の下を歩くレミングの音を聞き分けることができ、場所を見つけると高くジャンプします。そのまま頭から雪へ飛び込み、雪の下にいる獲物を捕まえます。

この狩りの方法は「マウス・ジャンプ」とも呼ばれ、ホッキョクギツネを代表する行動の一つです。

ホッキョクグマについて歩く

ホッキョクギツネは、ホッキョクグマの後をついて歩くことがあります。これはホッキョクグマが捕まえたアザラシの食べ残しを食べるためです。

ホッキョクグマにとってはほとんど気にならない存在で、ホッキョクギツネにとっては貴重な食料になります。

巣穴で子育て

繁殖期は春から初夏です。地面に長い巣穴を掘り、その中で5~8頭ほどの子どもを出産します。

北極ではエサが豊富な年ほど多くの子どもを産み、レミングが少ない年は出産数が減ることもあります。

子どもは生後1~2か月ほどで巣穴から出始め、秋には親から独立します。巣穴は何年も使われることがあり、中には数十年にわたって親子が利用しているものもあります。

ホッキョクギツネの天敵

子どもの天敵はシロフクロウ、オオカモメなどです。成獣でもオオカミやホッキョクグマに襲われることがあります。

子どもを守るため、親は天敵が近づくと大きな声で鳴いたり、おとりになって敵を巣穴から遠ざけたりすることがあります。

また、近年は温暖化によって生息域が広がったアカギツネとの競争も大きな問題になっています。アカギツネは体が大きく力も強いため、エサやすみかを奪われることがあります。

ホッキョクギツネを守るために

ホッキョクギツネは現在も広い地域に生息していますが、地球温暖化による影響が心配されています。

海氷や雪が減ることでエサとなるレミングなどが減少し、北極の生態系全体が変化しています。また、暖かい地域に住むアカギツネが北へ進出し、ホッキョクギツネの生活を脅かしています。

これからも北極の豊かな自然を守ることが、ホッキョクギツネを未来へ残すことにつながります。

まとめ

ホッキョクギツネは、北極圏の厳しい寒さに適応した小さなキツネです。暖かい毛皮や季節によって変わる毛色、雪の下の獲物を見つける優れた聴覚など、寒い地域で生き抜くための工夫をたくさん持っています。

しかし、地球温暖化やアカギツネとの競争など、新たな課題にも直面しています。これからも北極の自然を守り、このかわいらしいホッキョクギツネが安心して暮らせる環境を未来へ残していくことが大切です。

 

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