ホッキョクギツネ
ネコ目(食肉目) イヌ科 キツネ属
- 学名 Vulpes lagopus
- 英名 Arctic fox
- 体長 50~70cm
- 尾長 28~40cm
- 体重 2.5~8kg
- 分布 北極圏
- 生息地 ツンドラ
- 食ベ物 小動物、昆虫、海獣、鳥、果実など
ホッキョクギツネの特徴
ホッキョクギツネは、氷点下70℃でも寒さに耐えることができます。北極の厳しい寒さの環境で生きぬくために、冬の間は全身が白い毛(時にグレーがかったブルーの毛)でおおわれて、雪景色に自然と溶け込んでいます。
- 外側の毛・・・強い風に耐えれるように硬くて長い
- 内側の毛・・・保湿を高めるために柔らくて短い
足の裏にも毛が生えているおかげで、氷の上を滑らずに歩けます。鼻づらは短く、耳は小さいです。
ホッキョクギツネの夏毛
夏になると白い毛がぬけて、青灰色になります。毛の色は、雪どけの後の岩や植物の色に溶け込んでいます。
ホッキョクギツネの生態
生活
単独で行動することが多いです。高台の丘の上に巣穴を作ります。
ホッキョクギツネは、雪の上では無駄なエネルギーを使わないために、あまり動きません。体力を温存して、狩りをする時間になると動きだします。
雪の下で獲物を見つけると、大きくジャンプをして頭から雪に突っ込み、獲物をとらえます。
寿命は3~5年です。
食べ物
夏は主にレミング、ホッキョクウサギ、ハタネズミのなかまを食べています。
冬になると雪の中で狩りをします。氷の下にあるワモンアザラシの巣穴を掘りおこして、アザラシの子どもを食べます。またホッキョクグマやオオカミが食べ残したおこばれをもらう時もあります。
地球温暖化によって氷が溶けるとレミングの巣穴が崩壊してしまい、ホッキョクギツネのエサとなる獲物が減ってしまいます。温暖化は、北極圏に暮らす動物の生態系に変えてしまうかもしれません。
繁殖
繁殖期は4月~7月、妊娠期間は2カ月。春には5頭~20頭の子どもを産みます。
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