【ビントロング|動物図鑑】特徴と生態

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哺乳類
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ビントロング

5月第2土曜は『世界ビントロングの日』

ネコ目(食肉目) ジャコウネコ科 ビントロング属
  絶滅危惧種
  学名  Arctictis binturong
  英名  Binturong

  • 体長  60~95cm
  • 尾長  50~85cm
  • 体重  9~14kg
  • 分布  インド北東部、東南アジア
  • 生息地 熱帯雨林、森林
  • 食べ物 果実、小型哺乳類、鳥、魚、昆虫

ビントロングは、東南アジアの熱帯雨林にくらすジャコウネコのなかまです。クマのような黒い体とネコのような長いしっぽを持つことから、「クマネコ」とも呼ばれています。木登りが得意で、長いしっぽを枝に巻きつけながら木の上で生活しています

ビントロングの分布

ビントロングは、インド北東部、中国南部、ミャンマー、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンなど、東南アジアの広い地域に分布しています。

【生息地】熱帯雨林、森林

一年中暖かい森林で生活し、高い木の上で過ごす時間が長い動物です。近年は森林伐採や密猟によって生息数が減少し、絶滅が心配されています。

ビントロングの特徴

体の大きさ

ビントロングは、ジャコウネコのなかまで最も大きな種類です。

体長は60〜95cm、体重は9〜20kgほどになります。長いしっぽは50〜85cmもあり、体とほぼ同じ長さがあります。

一般的にはオスよりもメスの方が少し大きくなります。

黒くてふさふさの体

全身は黒く長い体毛におおわれています。

毛先には白色や茶色が混じることがあり、光の当たり方によって少し灰色に見えることもあります。

耳のふちには白い毛があり、耳の後ろには長いふさ毛が生えています。

かぎ爪で木登り名人

ビントロングの足には、鋭く少し曲がった「かぎ爪」があります。このかぎ爪を木の幹に引っかけることで、高い木にも上手に登ることができます。

また、爪はネコのように少しだけ引っ込めることができ、木の上でもしっかりと枝をつかめます。

ポップコーンのようなにおい

ビントロングは、ポップコーンのような甘く香ばしいにおいがすることで知られています。このにおいは、おしっこに含まれる「2-アセチル-1-ピロリン」という成分によるものです。

ビントロングは木や枝ににおいをつけて、自分の縄張りを知らせたり、仲間に存在を伝えたりしています。

よくきく鼻と長いひげ

ビントロングは視力があまり良くありません。その代わり、優れた嗅覚で食べ物や仲間のにおいを探しています。

口のまわりには長いひげがあり、暗い森の中でも枝や障害物に触れながら安全に移動できます。

ビントロングの生態

何を食べるの?

ビントロングは雑食性ですが、特にイチジクなどの果実を好んで食べます。そのほかにも、小型の哺乳類や鳥、魚、昆虫など、さまざまな食べ物を食べます。

果実を食べたあと、種をフンと一緒に運ぶため、熱帯雨林に新しい木を増やす大切な役割も果たしています。

木の上でくらす

ビントロングは夜行性で、森林の木の上で生活することが多い動物です。

昼間は木の穴(樹洞)や枝の上で休み、夕方から夜になると活動を始めます。

基本的には単独で生活しますが、母親と子ども、または繁殖期のオスとメスは一緒に行動します。ときには地上へ降りて歩いたり、水の中へ入って魚を捕まえたりすることもあります。

長いしっぽで木の上を移動する

ビントロングは、ジャコウネコのなかまで最も長いしっぽを持っています。

筋肉が発達した長いしっぽは枝にしっかり巻きつけることができ、「5本目の手」のように体を支えます。枝から枝へゆっくりと移動したり、高い木の上でバランスを取ったりしています。

ジャコウネコのなかまでは、物をつかめる「把握尾(はあくび)」を持つ珍しい動物です。

赤ちゃんが生まれる

ビントロングには決まった繁殖期がなく、一年中赤ちゃんを産むことができます。

妊娠期間は約90日で、一度に2~4頭の子どもを出産します。

生まれたばかりの赤ちゃんは体長約20cm、体重140~300gほどで、目は閉じています。約10日で目が開き、生後6~8週間ほど母乳を飲んで育ちます。

子どもは母親と一緒に生活し、木登りや食べ物の探し方を学びながら成長します。性成熟はオスが約27か月、メスが約30か月です。

ビントロングの天敵

大人のビントロングには天敵はあまり多くありませんが、子どもは大型のヘビやヒョウなどに襲われることがあります。

しかし、一番大きな敵は森林伐採や密猟を行う人間です。

ビントロングの寿命

野生では約18~20年、動物園では20年以上生きることがあります。

飼育環境では25年以上生きた記録もあります。

ビントロングを守るために

現在、ビントロングは森林伐採や農地開発によって住む場所が減っています。また、毛皮や食用、ペット目的の密猟も個体数が減る原因になっています。

ビントロングは果実を食べて種を運び、熱帯雨林に新しい木を増やす大切な役割を担っています。

これからも豊かな森で暮らし続けられるよう、生息地を守り、密猟をなくしていくことが大切です。

まとめ

ビントロングは、ジャコウネコのなかまで最も大きく、長いしっぽや鋭いかぎ爪を使って木の上で生活する動物です。ポップコーンのような香ばしいにおいを出すことでも知られ、熱帯雨林では果実の種を運ぶ大切な役割を果たしています。

しかし、森林伐採や密猟によって数は減り続けています。ビントロングがこれからも豊かな森で暮らせるよう、熱帯雨林や野生動物を守ることの大切さを考えていきましょう。

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