【シロフクロウ|動物図鑑】特徴と生態

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フクロウ目
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シロフクロウ

フクロウ目 フクロウ科 シロフクロウ属
  絶滅危惧種
  学名  Ketupa blakistoni
  英名  Blakiston’s fish owl

  • 全長  52~71cm
  • 体重  1.6~3m
  • 翼開長 140~165cm
  • 分布  北極圏
  • 生息地 ツンドラ、草原、湿地、岩場
  • 食べ物 小型哺乳類、鳥類

ヨーロッパでは『森の賢者』と呼ばれています。

シロフクロウの分布

シロフクロウは、北極圏に分布しています。

【生息地】ツンドラ、草原、湿地、岩場

冬になると越冬するために日本(北海道、本州北部)に南下するものもいます。

シロフクロウの特徴

オスとメスの見分け方

メスはオスより体がやや大きいので、外見で見分けることができます。

雛(ひな)の時は灰色。若いオスやメスは頭や体に黒色や褐色の濃いまだら模様がありますが、オスは成熟するにつれて白鳥のように全身が白くなります。真っ白な体は、雪の中に溶け込んで目立たたなくなります。

シロフクロウは大型のフクロウで、翼を広げると140~165cmになります。

厳しい寒さに耐えるために白くて厚い羽毛に覆われています。

フクロウの眼は、人間と同じように正面を向いています。獲物までの距離を正確にはかることができます。

フクロウの耳は顔の両側にありますが、左右で耳の高さが違います。

耳の高さが違うことで、耳に届く音の時間差で距離を測ることが出来ます。片方の耳は上を向いて、もう片方の耳は下を向いています。

黒くて小さな口ばし。

フクロウには汗腺がないため、汗をかいて温度調節をすることができません。口をパクパク開いたり、羽を大きく広げることで温度を調節しています。

フクロウの首の骨は細くて小さく、骨の数は14個あります。左右に270度回ります。

 

シロフクロウの生態

食事

シロフクロウは肉食で、主食はレミング(小型ネズミ類)です。鳥や魚を食べることもあります。

生活

シロフクロウは、フクロウの中では珍しく日中に活動します。北極圏の夏は白夜であるため、昼の時間が長い生活に適応できるように進化してきました。

単独で生活し、ツンドラや草原のくぼみに巣を作ります。

北極圏にレミングが豊富にいる間は、越冬のために南下することなく酷寒の北極圏で過ごすことがあります。食べ物が不足してくると、中央カナダやシベリアまで南下し越冬します。

木の枝に止まることはあまりなく、単独で平原の氷塊、岩、切り株などに止まって獲物をねらいます。

繁殖

シロフクロウは、一夫一妻です。5月~9月の繁殖期には、北極圏のツンドラ地帯に北上します。

通常1回に5~10個の卵を産みます。レミングの数は繁殖回数や産卵数に影響します。レミングが多い年は、たくさんの卵を産み、レミングが少ない年は繁殖しないこともあります。

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