【アフリカゾウ|動物図鑑】特徴と生態

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ゾウ科
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ゾウのなかま

ゾウのなかまには、アジアゾウアフリカゾウ、そしてアフリカの森林に暮らすマルミミゾウの3種類がいます。

以前はアフリカゾウとマルミミゾウは同じ種類と考えられていましたが、DNAを使った研究によって別種であることが分かりました。

この中でもアフリカゾウは、陸上で暮らす動物の中で世界最大の動物です。大きな耳や長いキバ、器用な鼻を使って広大なサバンナを歩き回っています。

ここでは、世界最大の陸上動物であるアフリカゾウを紹介します。

アフリカゾウ

8月12日は『世界ゾウの日』

ゾウ目(長鼻目) ゾウ科 アフリカゾウ属
  絶滅危惧種
  学名   Loxodonta africana
  英名   African Elephant

  • 体長  オス600~750cm  メス540~690cm
  • 体高  320~400cm
  • 体重  オス5,800~7,500kg  メス2,400~3,500kg
  • 分布  アフリカ(サハラ砂漠より南)
  • 生息地 サバンナ・草原・森林・半砂漠
  • 食べ物 草・木の葉・樹皮・果実・根
  • 寿命  野生で60~70年

世界最大の陸上動物

アフリカゾウは、地球上で現在生きている陸上動物の中で最も大きな動物です。重さは7トンを超えることもあり、長い鼻や立派なキバ、大きな耳を使ってアフリカの大自然で暮らしています。

また、とても知能が高く、優れた記憶力を持つことでも知られています。家族との絆が強く、群れの仲間と協力しながら子どもを育てたり、長い距離を移動したりします。

しかし現在は、生息地の減少や密猟による象牙の違法取引などが原因で、野生の個体数は減少しています。世界各地で保護活動が進められていますが、今も絶滅が心配されている動物です。

アフリカゾウの分布

アフリカゾウは、サハラ砂漠より南のアフリカ各地に分布しています。

広大なサバンナを中心に、草原や森林、半砂漠などさまざまな環境で暮らしています。水を大量に必要とするため、水場の近くで生活することが多く、雨の量に合わせて長い距離を移動することもあります。

【生息地】サバンナ・草原・森林・半砂漠

アフリカゾウの特徴

体の大きさ

アフリカゾウは、世界最大の陸上動物です。

オスは体重7トンを超えることもあり、大きな頭や太い足、長い鼻を支えるたくましい体つきをしています。頭だけでも約500kgになることがあり、太く短い首でしっかり支えています。

体の色は灰色から灰褐色で、全身には深いしわがあります。このしわは皮ふの表面積を広げ、熱を逃がしやすくする役割があるほか、泥や水を長く保つことで体を暑さや虫から守っています。

万能な長い鼻

アフリカゾウの鼻は、上くちびると鼻が伸びてできた器官です。

骨はなく、約15万もの筋肉の束(筋肉ユニット)でできているため、とても力が強く、細かい動きも得意です。木の枝を持ち上げたり、小さな木の実をつまんだり、水を吸い上げたりと、さまざまな場面で活躍します。

また、鼻は優れた嗅覚を持ち、遠くの水場や食べ物のにおいを感じ取ることができます。仲間同士で鼻を触れ合ってあいさつをしたり、子どもを助けたりするときにも欠かせません。

アフリカゾウの鼻先には上下2つの指のような突起があり、木の葉や草を器用につまむことができます。一方、アジアゾウの鼻先の突起は上側に1つだけで、ここが両種を見分ける大きな違いです。

アフリカ大陸のような大きな耳

アフリカゾウの耳は、長さが約2mにもなることがあります。

耳の形はアフリカ大陸に似ているともいわれ、アジアゾウよりもはるかに大きいのが特徴です。

耳にはたくさんの血管が通っており、大きく動かして風を送ることで血液を冷やし、体温を下げています。また、人には聞こえない低い音(低周波)も聞き分けることができ、遠く離れた仲間とのコミュニケーションにも役立っています。

長く立派なキバ

アフリカゾウのキバは、上あごの門歯(前歯)が長く伸びたものです。

オスだけでなくメスにも立派なキバがあり、一生伸び続けます。木の皮をはいだり、地面を掘って水やミネラルを探したりするほか、繁殖期にはオス同士の力比べにも使われます。

中には3m近くまで成長する大きなキバを持つ個体もいますが、その美しい象牙が密猟の対象となり、多くのアフリカゾウが命を落としてきました。

巨大なのに静かに歩く

アフリカゾウは体重が7トンを超えることもありますが、驚くほど静かに歩くことができます。

足の裏には厚い脂肪のクッションがあり、重い体を支えるだけでなく、歩くときの衝撃や足音をやわらげる役割も果たしています。また、足の裏は細かいひび割れ状になっているため滑りにくく、ぬかるんだ地面でもしっかり歩くことができます。

前足には4個、後ろ足には3個のひづめがあり、ツメは毎日少しずつ伸びます。動物園では、健康を保つために飼育員が定期的に手入れをしています。

足の裏で音を聞く

アフリカゾウは耳だけでなく、足の裏でも地面の振動を感じ取ることができます。

仲間が出す低周波の鳴き声や足音による振動は、地面を伝わって足の裏から骨へ届き、耳へ伝えられると考えられています。

この能力によって、数km離れた場所にいる仲間と連絡を取り合ったり、遠くで降る雷や雨の気配を感じ取ったりすることができます。

一生で6回生えかわる歯

アフリカゾウの臼歯は、一生の間に6回生えかわります。

上下左右に1本ずつ、合計4本の臼歯を使って草や木の枝をすりつぶして食べています。歯がすり減ると、奥から新しい歯が前へ押し出されるように生えてきて、古い歯と入れ替わります。

野生では最後の歯まですり減ると十分に食べ物をかめなくなり、それが寿命に関係することもあります。

アフリカゾウの生態

何を食べるの?

アフリカゾウは草食動物です。

草や木の葉、樹皮、果実、根など、さまざまな植物を食べます。大きな体を維持するために、一日に約150~200kgもの植物を食べ、水も100~200Lほど飲みます。

食事には一日の半分以上の時間を費やし、長い鼻を使って草を束ねたり、高い木の葉を引き寄せたりしながら食べています。もちろん食べる量が多いため、一日に100kg近いふんをすることもあります。

家族を大切にする

アフリカゾウは、最年長のメスをリーダーとした10~20頭ほどの群れで生活しています。

群れには母親や姉妹、その子どもたちが集まり、子ゾウは母親だけでなく群れのみんなで協力して育てられます。危険が近づくと、大人たちは子どもを真ん中に囲み、体を張って守ります。

年長のメスは、水場やエサ場の場所、安全な移動ルートなどをよく覚えており、群れを導く重要な役割を担っています。

数百頭で大移動する

アフリカのサバンナには、雨が多い雨季と、ほとんど雨が降らない乾季があります。

雨季になると草が一斉に成長するため、アフリカゾウは豊富な食べ物や水を求めて移動します。普段は小さな群れで暮らしていますが、場所によっては複数の群れが集まり、100頭を超える大きな群れになることもあります。

この大移動は、食べ物を探すだけでなく、昔から受け継がれてきた移動ルートを次の世代へ伝える大切な役割も果たしています。

赤ちゃんが生まれる

アフリカゾウには決まった繁殖期はなく、一年を通して繁殖することができます。

妊娠期間は約22か月で、陸上動物の中では最も長い妊娠期間です。通常は1頭の赤ちゃんを出産し、生まれたばかりの子ゾウは体重90~120kgにもなります。

赤ちゃんは生まれてから数時間で立ち上がり、お母さんのお乳を飲み始めます。ゾウの乳首は前足の付け根にあり、子ゾウが飲みやすい位置についています。

群れでは母親だけでなく、おばや姉にあたるメスたちも子育てを手伝います。子ゾウは母親のしっぽを鼻でつかみながら歩き、移動のしかたや食べ物の探し方など、生きていくために必要なことを少しずつ学んでいきます。

アフリカゾウの天敵

大人のアフリカゾウには、ほとんど天敵はいません。

しかし、生まれたばかりの子ゾウや病気、けがで弱った個体は、ライオンやワニ、ハイエナなどに襲われることがあります。特にライオンは群れで協力し、子ゾウを狙うことがあります。

現在、アフリカゾウにとって最も大きな脅威は人間です。象牙を目的とした密猟や、生息地の減少、人との生活圏の重なりによる衝突などが、野生の個体数を減らす大きな原因となっています。

アフリカゾウを守るために

アフリカゾウは、かつてアフリカ大陸の広い地域に生息していました。しかし、象牙を目的とした密猟や森林伐採、農地の拡大などによって、生息地は少しずつ失われています。

現在は国立公園や保護区での保護活動、密猟の取り締まり、象牙の国際取引を規制する取り組みなどが進められています。また、ゾウが安全に移動できる通り道(エレファント・コリドー)を整備し、人と野生動物が共存できる環境づくりも行われています。

これからもアフリカの豊かな自然を守り、アフリカゾウが安心して暮らせる環境を未来へ残していくことが大切です。

まとめ

アフリカゾウは、世界最大の陸上動物です。約15万もの筋肉でできた長い鼻や、アフリカ大陸のような大きな耳、一生で6回生えかわる歯など、巨大な体で生き抜くための優れた特徴を数多く備えています。

また、家族との絆が強く、高い知能や優れた記憶力を持つことでも知られています。しかし、生息地の減少や密猟などにより、野生では今も絶滅が心配されています。

動物園でアフリカゾウを見かけたら、大きな体だけでなく、器用に動く鼻や大きな耳、家族とのコミュニケーションにもぜひ注目してみてください。きっと新しい発見があるでしょう。

アキラ

はじめまして、動物大好きのアキラと申します。私の住む福岡県には動物園や植物園があり、月に1度は動物園を訪れます。今はキリンの子どもが産まれたので成長が楽しみです。このサイトでは動物・生き物についての情報を発信していきます。

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