チンパンジー

サル目(霊長目) ヒト科 チンパンジー属
絶滅危惧種
学名 Pan troglodytes verus
英名 Chimpanzee
- 体長 60~90cm(立ち上がると150cmになります。)
- 尾長 0cm
- 体重 25~70kg
- 分布 アフリカ中央・西部
- 生息地 熱帯雨林、サバンナ林、山地林
- 食べ物 果実、木の葉、昆虫、種子、花、小型動物など
チンパンジーは、人間と最も近い動物の一つとして知られる大型類人猿です。DNAは人と約98~99%が共通しており、表情やしぐさ、感情の表し方などにも多くの共通点があります。
石で木の実を割ったり、木の枝を加工してアリやシロアリを捕まえたりするなど、道具を使う高い知能も持っています。仲間同士で協力して狩りをしたり、30種類以上の鳴き声や身ぶりでコミュニケーションをとったりする姿からも、高い社会性を持つことが分かっています。
今回は、人との共通点が多く見られるチンパンジーの体の特徴や暮らしについて見ていきましょう。
チンパンジーの分布

チンパンジーは、西アフリカから中央アフリカにかけて広く分布しています。
【生息地】 熱帯雨林、サバンナ林、山地林
セネガル、ギニア、コートジボワール、ナイジェリア、カメルーン、コンゴ民主共和国、ウガンダ、タンザニアなどに生息しています。
森林だけでなく、比較的乾燥したサバンナ林や標高の高い森林にも適応して生活できるため、幅広い環境で見られます。
チンパンジーには西チンパンジー・ナイジェリアチンパンジー・中央チンパンジー・東チンパンジーの4つの亜種が知られています。
チンパンジーの特徴

体の大きさ
チンパンジーは大型類人猿の中ではゴリラより小さく、オランウータンと同じくらいの大きさです。
オスは体重70kg近くになることもあり、メスよりひと回り大きく成長します。
腕は足より長く、木登りや枝渡りに適した体つきをしています。
人によく似た顔

顔にはほとんど毛が生えておらず、赤ちゃんの頃は明るい肌色をしています。成長するにつれて黒っぽくなり、高齢になるほど顔の色が濃くなる個体が多く見られます。
表情が豊かで、喜びや怒り、不安などの感情を顔に表します。
年を取ると髪が薄くなる
チンパンジーは人と同じように年齢とともに頭の毛が薄くなることがあります。特にオスでは額が後退し、メスでは頭全体の毛が少なくなる個体もいます。
関節炎など加齢による病気も見られ、人間と共通する老化現象が数多く確認されています。
手足が器用

親指が発達し、小さな物をしっかりつかむことができます。爪は人と同じ平らな爪で、木の枝や果実、昆虫などを器用につかめます。
歩くときは手の指を握り込み、第2関節を地面につけて歩くナックルウォークという歩き方をします。短い距離なら二足歩行も可能です。
道具を使う高い知能

チンパンジーは野生動物の中でも特に知能が高く、地域ごとに異なる道具の使い方が受け継がれています。
石で木の実を割ったり、枝を加工してシロアリを釣り上げたり、葉をスポンジのように丸めて水を吸ったりするなど、多くの工夫が見られます。
こうした行動は親から子へ受け継がれ、「文化」とも呼ばれています。


